2024年09月27日
福岡県で起業するメリットは?充実の支援や減税についても紹介
福岡県福岡市は起業する人が多いことで有名です。また、起業に関するさまざまな支援制度が充実しているため、注目している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そんな方に向けて福岡で起業するメリットや支援について解説しています。
福岡での起業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
福岡は開業率が高い!
福岡の開業率は21大都市中一位です。
福岡アジア都市研究所の算出したデータによると、福岡市の令和4年度の開業率は5.3%と5年連続No.1になっています。日本の中心地である東京23区は4.5%というのを知ると、より福岡市の開業率の高さを伺い知れるのではないでしょうか。
福岡の開業率が高い理由は?
それでは、福岡市の開業率はなぜこのように高いのでしょうか?
高島宗一郎市長が2012年に「スタートアップ都市ふくおか宣言」をおこなってから創業支援に力を入れたことも大きな要因になっていますが、福岡はもともとの文化的にもビジネスが盛んな地域です。
また、福岡は美味しいものがたくさんあり住みやすく、生活の質が高いことから、人が集まり活気にあふれる街であることも背景の一つではないでしょうか。
さらに、福岡市は2014年に国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」に選ばれています。これ以降、福岡市はスタートアップ都市としてより一層ビジネス環境づくりを推進しているようですね。
福岡で起業するメリット5つ!
福岡で起業するメリットには、たとえば以下のようなものが挙げられます。
ビジネスがしやすい立地と環境
人材豊富!若者も多く雇用しやすい
起業者同士のネットワークが強い!
東京との距離も気にならない?
さまざまな創業支援が受けられる
ビジネスがしやすい立地と環境
福岡市で起業するメリットとして、ビジネスしやすい立地や環境が挙げられます。
なんといっても、コストを抑えてオフィスを構えやすいというのも福岡の特徴です。坪単価はなんと東京の半分〜2/3以下になることも。
さらに、空港にもあっという間にアクセスできるのも福岡のメリットです。福岡市の博多駅から空港までは5分、天神からは10分ほどで到着するという圧倒的な近さを誇っています。
空港にアクセスしやすいということは、日本国内はもちろんのこと世界にもアクセスしやすいということですので、ビジネスをするうえで大変便利ですね。
人材豊富!若者も多く雇用しやすい
人口増加数が2022年で全国の市区を抑え1位になっていることや、若者の割合が高いことなど、福岡市は雇用する人材にも恵まれています。
人材が豊富であることの背景には、福岡市が14もの大学を有することや、若者向けの第三次産業・職種が多い点が挙げられるでしょう。
さらに、福岡市は買い物の便利さと自然の豊かさを両立し、市民の満足度も高いのが特徴です。このことから、今後も市全体の成長と優秀な人材の流入が見込めるのではないでしょうか。
福岡市民の市に対する評価にも注目!
福岡アジア都市研究所情報戦略室が発行するデータブック「FUKUOKA GROWTH 2022」では、福岡市の成長性を示すさまざまなデータを紹介しています。その中では、市民からの福岡市に対する評価を見ることも可能です。
こちらのデータブックに記載された令和3年の市政に関する意識調査では、市民の回答は以下のようになりました。
「福岡市が好き」と回答:97.7%
「福岡市が住みやすい」と回答:96.5%
「福岡市に住み続けたい」と回答:93.0%
統計結果からは、福岡市が多くの市民が住みやすいと感じる環境を実現していることが見て取れますね。
起業家同士のネットワークが強い!
起業家同士のネットワークが強いというのも、福岡で起業するメリットではないでしょうか。
創業支援やスタートアップ支援が豊富な福岡では、起業家同士のコミュニティも広がりやすく、ノウハウをオープンにしてくれる創業者もいるのが特徴です。
福岡市自体が大きなネットワークとして成り立っているような環境だからこそ、起業家が交流して情報を得やすいのが強みではないでしょうか。
東京との距離も気にならない?
福岡には起業・スタートアップに大きなメリットが数多くありますが、一方で日本の中心としてビジネスが集まる東京との距離が気になる……という方もいるかもしれません。
セミナーなどを受けたいと思っても、東京で開催されていたら参加するのが難しいのでは?と不安になるケースもあるでしょう。
しかし、東京との距離も現在はリモートで解決できることが多く、デメリットも少なくなってきています。
実際に現地に行きたいという場合でも、空港が市街地から近いため他の地域に比べて移動のハードルが低いのもよい点ですね。
さまざまな創業支援が受けられる
福岡市では、起業やスタートアップに際して手厚い創業支援を受けることができます。
支援の種類は、起業前の無料相談から資金支援、創業後の経営支援など多岐にわたり、知識から身につけたいという方にも起業しやすい仕組みが構築されているというわけです。
次の項目では福岡市で受けられるさまざまな支援について具体的に紹介していますので、自分のビジネスや状況に合わせてチェックしてみてください。
福岡市で得られる創業支援
創業前から創業後に渡ってさまざまな支援を受けることができる福岡は起業にぴったりです。
本項目では、福岡市で受けられる支援の一例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
特定創業支援等事業による支援
人材マッチングサポート
雇用・労働サポート
海外進出サポート
Fukuoka Growth Next
スタートアップ法人減税
福岡よかとこ起業支援金
福岡市新規創業促進補助金
福岡市ステップアップ助成事業
特定創業支援等事業による支援
福岡市が起業者に向けて提供する支援には、特定創業支援等事業によるものがあります。
特定創業支援等事業とは、福岡市が連携事業者と実施している、創業に関する知識を身につけられるセミナー等の支援です。
「スタートアップカフェ」等で受けられるこの特定創業支援等事業による支援を受講修了すると、受講の証明書が発行されます。
この証明書があると、会社設立時の登録免許税の軽減や日本政策金融公庫新規開業資金で貸付利率の引き下げを受け融資を利用できるなどのメリットがあります。
知識が身につけられるだけではなく、加えて資金調達に関する支援を受けられるのもよい点ですね。
特定創業支援事業の例
特定創業支援等事業で受けられる支援は以下のようにさまざまなものがあります。
対象や内容なども各支援事業で異なるほか、費用の有無もそれぞれ異なります。
スタートアップ応援ネットワークFUKUOKA等連携事業
女性のための起業ゼミ
専門家による講義
インキュベーション施設
創業支援塾
人材マッチングサポート
福岡市スタートアップ人材マッチングセンターでは、求職者とスタートアップ企業のマッチング支援を行っています。
登録企業数は50社以上で、面談を通じたマッチングサポートによって年間200件以上ものマッチングが実現しているとのことです。
創業から10年以内の企業はこのサービスを無料で利用できるため、事業を共に成長させる仲間を見つけたいという場合に便利な支援となっています。
雇用・労働サポート
雇用・労働サポートは、福岡市雇用労働相談センター(FECC)で利用できる無料相談サービスです。
こちらの相談センターでは、雇用に関するルールなどを弁護士や社労士等の専門家に相談できます。
通常の窓口相談のほか、LINEやオンライン、訪問相談などさまざまな相談方法が用意されているのも特徴です。
Fukuoka Growth Next
Fukuoka Growth Nextは、もともと小学校だった建物を活用したスタートアップ支援施設です。
こちらの施設には審査を通じてスタートアップ企業が入居することができ、入居者特典としてアクセラレーションプログラムやバックオフィスサポートといった支援を集中的に受けられます。
Fukuoka Growth Nextには以下の3つの区分があり、区分によって設備や入居条件が異なるのが特徴です。
チームルーム
シェアオフィス
コワーキングスペース
チームルーム
チームルームは机や椅子といった設備の揃った区画です。区画数は総合して6室となっています。
チームルームの募集対象企業は、福岡市内に本店を持つスタートアップ企業です。
1部屋を壁で区切って使用するスタイルのため、別のスタートアップ企業が隣接することもあるでしょう。
家具なしのチームルームも
チームルームには家具付きの部屋のほか、家具なしの部屋もあります。
区画数は総合して12室です。
家具なしの部屋の場合は、必要な家具を入居者が用意する必要があります。
シェアオフィス
シェアオフィスは、固定席タイプの区画となっています。
1席タイプの区画のほか、2、3席ごとに仕切り壁の用意された個室タイプの区画もあります。
募集対象は以下の企業です。
スタートアップ企業
創業予定者
第二創業者
スタートアップ企業と提携できる既存企業
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、打ち合わせ等に利用できるオープンな区画です。
そのため、イベント開催時などはオフィススペースとして利用できない可能性もあります。
募集対象は以下の企業です。
スタートアップ
創業予定者
第二創業者
スタートアップ支援企業
スタートアップと提携可能な既存企業
スタートアップをめざす企業、個人
海外進出サポート
福岡市のスタートアップ企業が海外企業とマッチングする際の支援や、逆に海外スタートアップが福岡に進出する支援などを受けられるとのことです。
豊富な経験を持ったスタッフが相談に乗ってくれるため、海外進出を目指すスタートアップにも心強いのではないでしょうか。
スタートアップ法人減税
スタートアップ法人減税は、法人税が最大5年間軽減されるという創業支援です。
スタートアップ法人減税には、福岡市が提案し国で実現した国税の軽減によるものと、福岡市独自がおこなう市税の軽減措置の2つがあります。
こちらの軽減措置については、革新的な事業をおこなうことをはじめとした要件が定められていますが、活用できれば大幅な資金の節約になることはいうまでもありません。
福岡市の場合、国税の軽減と市税の軽減の両方が可能となるため、スタートアップはできれば活用したいところです。
福岡よかとこ起業支援金
福岡よかとこ起業支援金は、条件を満たす起業者に対して最大200万円の補助金を交付する支援です。
補助対象の条件としてビジネスプランコンテスト等に参加している必要などがありますが、対象者になることができれば人件費や設備費等の経費の一部を補助してもらえるというのがメリットです。
福岡市新規創業促進補助金
福岡市新規創業促進補助金は、特定創業支援等事業を受講すると法人登記手続前に申請できる補助金です。
こちらの補助金は、会社設立の際の登録免許税額の経費を対象としています。
補助額は株式会社の場合75,000円、合同会社の場合30,000円となっています。
福岡市ステップアップ助成事業
福岡市ステップアップ助成事業では、上限10万円〜100万円の補助金を受けることができます。
審査に通過し受賞すると、以下のとおり資金補助が受けられるのが特徴です。
最優秀賞(1件):100万円(上限)
優秀賞(1件):70万円(上限)
奨励賞(1〜3件)
対象業種は限定されておらず、幅広い業種の応募を受け入れています。
審査基準
ステップアップ助成事業の審査基準としては、以下のような点が挙げられています。
新規性や独自性
実現性
市場性
課題の把握や改善計画
経営者資質
これらを満たす成長性の高いビジネスプランを提示することができれば、最大100万円の補助が受けられる可能性があるということですね。
福岡市はスタートアップや起業におすすめ!
今回は、福岡市で起業するメリットについてお伝えしました。
福岡市は高い開業率を誇るエリアですが、その背景には立地や環境、支援や助成金等の充実度が関係しています。
さらに、起業家のネットワークも強く、先輩の創業者が起業家を支援してくれたり、背中を押してくれるのも福岡ならではのメリットといえるかもしれません。
これから起業を検討している、という方は、ぜひこれらの恩恵が受けられる福岡での開業を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
福岡での起業にはMailMateがおすすめ
起業支援やビジネス環境が充実した福岡で起業するなら、バーチャルオフィスのMailMateもおすすめです。
MailMateを活用すれば、より低コストで福岡に本店所在地を構えることができるほか、クラウド郵便サービスなどを利用することも可能。
福岡から出張へ出かける際なども、届いた郵便物をスマホやPCでいつでもチェック・共有することができます。郵便物の管理を任せたいという場合にもおすすめです。
福岡市の支援などで経費が節約できたら、このようなサービスに投資してより事業運営に集中するということもできますよ!
30日間返金保証もありますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
こちらもおすすめ:【2024年版】福岡の博多・天神エリアで おすすめのバーチャルオフィス10選
2024年08月05日
福岡のおすすめバーチャルオフィス12選!エリア別の特徴も解説
「福岡でおすすめのバーチャルオフィスが知りたい」
「バーチャルオフィスを使って起業するメリットって何だろう」
「バーチャルオフィスの種類が多すぎて選べない」
この記事では、こんな悩みや疑問を解決していきます。
近年では働き方が多様化し、副業としてネットショップを運営する方や、個人事業主として開業する方が増えてきました。そのなかには、オフィスではなく自宅で仕事をしている方も多いでしょう。
そこで本記事では、バーチャルオフィスのメリットや選び方、そして福岡でおすすめのバーチャルオフィス12選をご紹介します。福岡で起業を考えている方や在宅ワークをしている方は、ぜひ参考にしてください。
バーチャルオフィスとは
「バーチャル」は「仮想の」という意味で、バーチャルオフィスは仮想のオフィス、仮想事務所のことを指します。オフィス用の住所を借りるためのサービスなので、「住所貸しサービス」とも呼ばれます。
借りた住所はホームページや名刺に記載できるほか、選ぶプランによっては法人登記や法人口座の開設にも使えます。
バーチャルオフィスの利用者は、在宅仕事の多いフリーランスや個人事業主、スタートアップ企業やフルリモートワークを導入している法人などさまざまです。なかには企業が支店として登録するために利用しているケースもありますよ。
バーチャルオフィスの基本サービス
バーチャルオフィスには、住所貸し以外にも多くのサービスがあります。主なサービスは以下のとおりです。
郵便物の受取・転送
電話番号のレンタル
貸会議室の利用
さらにバーチャルオフィスによっては、有人受付や個人ロッカーの貸出、コワーキングスペースの利用などのサービスも行っています。こうしたサービスはプラン内に含まれている場合もあれば、オプションとして利用する場合もあります。
必要なサービスのみを賢く利用するためにも、あらかじめ自分に必要なサービスを明確にしておくと良いですね。
レンタルオフィス・コワーキングスペースとの違い
バーチャルオフィスと混同しやすいのが、レンタルオフィスやコワーキングスペースです。いずれもバーチャルオフィスと似たサービスを提供していますが、大きな違いは実際のオフィスを借りられること。住所利用だけでなく、仕事場としての利用もできるのです。
レンタルオフィス:個室オフィスや専用デスクが借りられる。料金は高め
コワーキングスペース:共有スペースを自由に選んで利用する。料金は安め
両者には上のような違いがあります。共有物品としてコピー機やプロジェクターなどのオフィス機器が借りられるところや、フリードリンクが付いているところも多いですよ。自宅などで仕事ができない方におすすめです。
バーチャルオフィスを利用するメリット
実際は自宅で仕事をしている場合も、バーチャルオフィスを利用することで多くのメリットが得られます。ここでは主なメリットを3つご紹介します。
プライバシーを守ることができる
たとえばネットショップを運営している場合、店舗の住所や電話番号をホームページに記載する義務があります。とはいえ自宅の住所をインターネット上に公開するのは、プライバシーの観点から不安を感じる方も多いでしょう。
一方でバーチャルオフィスを利用していれば、ネットショップ用の住所が借りられるので、自宅の住所を公開する必要はありません。プライバシーを守りながら仕事をすることができます。
もちろんネットショップ以外の仕事でも、同じことがいえます。
コストをかけずにオフィスを持てる
一般的に、オフィスを持つには多額のコストがかかります。たとえば賃貸マンションの場合、毎月の家賃に加えて初期費用や水道光熱費、内装費などが必要です。立地の良いオフィスほど、家賃も高くなるでしょう。
その点バーチャルオフィスを使えば、月額数千円~1万円ほどでオフィスを持つことが可能です。月額1,000円以下のバーチャルオフィスもあるので、起業したてでコストをかけられないという方も、気軽に利用できますね。
なかには月額数万円を超える高級バーチャルオフィスもあり、そちらは充実したサービスを求める方におすすめです。
ブランドイメージを高めることができる
オフィスの住所は、企業の第一印象を左右します。たとえば「東京都港区」と聞くと、IT企業が多い、高級感のある地区といったイメージのある方が多いでしょう。「神奈川県横浜市」と聞くと、ベンチャー企業が多い、オシャレで洗練されているという印象を持つかもしれません。
実際にこうした一等地のオフィスを借りることは難しいですが、一等地の住所を借りられるバーチャルオフィスはたくさんあります。そして一等地にオフィスがあれば、取引先からの印象は良くなるはず。つまりバーチャルオフィスを利用することで、企業のブランドイメージ向上につながるのです。
福岡市はビジネスにおすすめの街
2012年に「スタートアップ都市ふくおか宣言」を出した福岡県福岡市は、日本で最も開業率の高い都市です。2024年3月の資料によると、5年連続で21都市中1位という結果を残しています。
さらに人口増加数・人口増加率も高く、2024年7月現在の人口は165万人以上。2040年には約170万人に達する見込みです。また北九州市と共に福岡県の政令指定都市に選ばれており、独自の都市計画や行政サービスを行っています。
そんな福岡市は、これからビジネスを始める方におすすめな街の一つです。その理由は、大きく3点挙げられます。
参考:福岡市経済の概況(福岡市経済観光文化局)、福岡市公式ホームページ
理由1)交通網が充実している
福岡市には電車やバスをはじめ新幹線や高速道路、福岡空港や博多港があり、陸空海すべての交通網が充実しています。日本国内の移動がしやすいだけでなく、中国・釜山や韓国・ソウルにも約1時間で到着。アジア進出を考えている方にとっても便利な場所といえます。
交通アクセスが良ければ、優秀な人材が集まりやすい、取引先が訪れやすい、出張時の利便性が高いなど、ビジネス上多くのメリットが得られます。一般的にアクセスの良いエリアは賃料も高いですが、バーチャルオフィスなら上述のとおり低コストで利用できますよ。
理由2)若年人口が多い
福岡市は、若年人口の多さも特徴です。2005年までは減少していた年少人口(0歳~14歳)は2010年から増加を続け、2020年には総人口の13.4%を占めています。
また生産年齢人口(15歳~64歳)はほぼ横ばいに推移しており、2020年時点で総人口の64.5%。同じく2020年の日本全域では59.1%だったことを考えると、かなり若年人口の多い都市だといえるでしょう。
若年人口が多ければ豊富な労働力があるため、人材確保がしやすいです。街そのものに活気が生まれるのも魅力ですね。
参考:福岡市の将来人口推計(福岡市)、人口減少と少子高齢化(内閣府)
理由3)起業支援が盛ん
福岡市では起業支援も盛んです。開業に向けた学習支援をはじめ、融資や助成金事業、経営相談会など、開業前から創業後までサポートするための仕組みが整っています。複数の相談窓口があり、無料で利用できるものも多いため、気軽に相談できるのも嬉しいですね。
2014年に「スタートアップカフェ」が開設され、起業を考えている方の相談場所となっていましたが、2024年にスタートアップ支援施設の「Fukuoka Growth Next」と一体化しました。今後は「Fukuoka Growth Network」としてより支援を拡大し、創業時の相談から成長後まで一貫したサポートを提供していきます。
エリア別の特徴
福岡市内は複数のエリアに分けることができ、それぞれ特徴があります。主なビジネスエリアは、以下の4カ所です。
博多エリア:ビジネス・観光の拠点で、交通アクセスも良好。駅東側は築浅物件も多い
天神エリア:繁華街として有名だが、オフィスビルも多い。集客力と利便性が高い
赤坂・大名(だいみょう)エリア:広いエリアではないものの、オフィスビルや行政機関が多い
百道・西新エリア:オフィスビル自体は少ないが、IT企業や放送局がある。交通機関はバス
起業の際はエリアの雰囲気を知ったうえで、ブランドイメージに合ったところを選ぶと良いでしょう。
バーチャルオフィスを選ぶ4つのポイント
福岡市は起業が盛んな街ということもあり、多くのバーチャルオフィスが存在しています。そのなかで自社に合ったところを選ぶためには、以下4つのポイントを意識しましょう。
より詳しい選び方を知りたい方は、こちらも参考にしてくださいね。
1)コストと機能は見合っているか
バーチャルオフィスの利用料金は、次のように分けられます。
入会金・初期費用
月額料金 ※年払いだと割引になるケースもある
オプション料金
更新料
入会金や初期費用は元々無料のところも多いですし、キャンペーンで無料になるケースもあります。また長期の利用予定があるなら、一括で前払いすると割引になるかもしれません。
注意すべきは、オプション料金です。「安いプランだと思って契約したら、必要な機能がなかった」「必要な機能を付けたら結局高くなった」というトラブルは珍しくありません。料金だけを見るのではなく、コストと機能のバランスを見るようにしましょう。
2)企業のイメージに合った立地か
先に述べたように、オフィスの住所は企業のブランドイメージに影響します。たとえば繁華街にある法律事務所や、閑静な住宅地にあるアパレルショップには、違和感を覚える方もいるでしょう。そのため企業のイメージに合った立地を選ぶことは大切なのです。
福岡市は天神ビッグバンや博多コネクティッドの大規模な都市再開発が行われており、勢いのある街です。なかでも博多エリアや天神エリアは多くの人が集まるエリアで、福岡市内の一等地。有名企業も多く、「良い場所にオフィスを構えている」という印象を与えられます。
3)法人登記の可否
将来的に法人化を考えている方は、法人登記できることを確認しておきましょう。バーチャルオフィスには法人登記可能な物件や、プランによって可能という物件が多いですが、なかには法人登記不可の物件もあります。後に困らないためにも、事前の確認が必要です。
そして一度法人登記を行うと、登記内容の変更にはコストと手間が発生します。そのためバーチャルオフィスの住所で法人登記をする場合は、長期的に利用することを考えてください。
フリーランスや個人事業主と比べて、法人は信用性が高まるうえ税制上のメリットも得られます。バーチャルオフィスによっては、法人化にまつわる手続きをサポートしてくれるところもありますよ。
4)オプションサービスの充実度
バーチャルオフィスによって大きく違うのが、オプションサービスの内容です。利用できるオプションが多ければ、企業規模の拡大に合わせて柔軟な使い方ができますよ。必要ないサービスを省くことで、無駄なコストもかかりません。
取引先との打ち合わせや商談がある方は、貸会議室のある物件が良いですね。郵便物を取りに行くのが大変な方には、郵便物転送サービスが必要です。このように、ニーズに合ったサービスがあるか確認しておきましょう。
【独自の強みあり】福岡市でおすすめのバーチャルオフィス4選
バーチャルオフィスの基本機能は住所利用ですが、ここでは郵便物の管理がしやすい、常駐スタッフがいる、電話番号も利用できる、プランが豊富など、独自の強みを持つバーチャルオフィスを4つご紹介します。
バーチャルオフィスを利用する目的を明確にしたうえで、自分に合ったサービスを見つけましょう。
①メールメイト|スムーズな郵便物管理が可能!法人登記もOK
住所:福岡県福岡市
月額料金:5,500円/月~
法人登記:可能
特徴:郵便物の受け取りがスムーズ、アカウントの複数人管理も可能
メールメイトはクラウド私書箱としても人気のサービスであり、郵便物管理に強いバーチャルオフィスです。メールメイトの住所宛に届いた郵便物は、すべてスキャンのうえアップロードされるので、Web上での確認が可能。データ化されているため、文書の保管や検索、共有もスムーズです。
1つのアカウントを複数人で管理することもできるので、郵便物管理業務が属人化することもありません。またコメントやタグ付けができるほか、開封履歴や削除履歴も残るので、安心して利用できますよ。電話サービスこそないものの、住所利用・法人登記・郵便物管理を求める方にはおすすめです。
アカウント作成は無料なので、気になる方はぜひお試しください。
②ワンストップビジネスセンター福岡天神店|常駐スタッフがいるので安心
引用:ワンストップビジネスセンター福岡天神店 - 福岡天神のバーチャルオフィス
店舗住所:福岡県福岡市中央区天神2-3-10 天神パインクレスト内(天神駅から徒歩7分、西鉄福岡駅から徒歩3分)
別拠点:福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-17 トーカン博多第5ビル内(博多駅から徒歩5分)
月額料金:5,280円/月~ ※初期費用 10,780円
法人登記:可能
特徴:常駐スタッフがいるので安心、郵便物転送は無料(週1回)
ワンストップビジネスセンター福岡天神店には、スタッフが常駐しています。急な来訪者にも丁寧な対応ができるので、企業の信頼を損ねることがありません。一方でワンストップビジネスセンター福岡博多店には常駐スタッフがいない代わりに、専任スタッフが毎日巡回をしています。
週に1回ペースで郵便物を無料転送してもらえるのも、嬉しいポイントです。さらに有料での即時転送や、店舗での引き取りも可能。郵便物の管理がしやすいでしょう。
また全国に44拠点があり、バーチャルオフィスの利用者は全拠点の貸会議室を使うことができます。そのため出張の多い方にも便利ですね。
③アクトオフィス博多|博多駅から徒歩3分!専用電話番号も利用可能
引用:アクトオフィス博多|福岡博多のレンタルオフィス
店舗住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2-17-14-3F(JR博多駅から徒歩3分)
月額料金:9,800円/月(税別) ※入会金 19,800円
法人登記:可能
特徴:貸会議室の割引あり、電話番号利用もプランに含まれている
アクトオフィス博多は、博多駅から徒歩3分という好立地にあるバーチャルオフィスです。バーチャルオフィス会員になれば、1時間1,500円という割引価格で会議室の利用も可能。駅近なので取引先にとっても便利です。
料金設定は、バーチャルオフィスと専用デスクの2つのみ。どちらにも法人登記や電話番号利用、郵便物受取が含まれており、基本的なオフィス業務には十分対応できるでしょう。専用デスク会員になれば、インターネット環境やコピー機等も整ったレンタルオフィスを利用できます。
④ハーベスト バーチャルオフィス福岡|目的に合わせたプランが選べる
引用:バーチャルオフィス大阪・福岡・京都・神戸・名古屋・東京 HARVEST
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前
月額料金:4,500円/月~ ※入会金 4,500円 預かり保証金 4,500円
法人登記:可能
特徴:基本料金の長期割引あり、目的ごとにプランが選べる
ハーベストは関西を中心に、全国10カ所で展開しているバーチャルオフィスです。手頃な価格設定ですが、すべてのプランで法人登記が可能。半月前払いの場合は10%、1年前払いの場合は15%の割引が受けられるので、長期で利用する方はよりお得に利用することができますよ。ただし途中解約時の返金はないので、注意しましょう。
住所利用がメインのベーシックプラン、専用電話の付いたスタンダードプラン、電話代行の付いたビジネスプランなど、目的に合わせて4つのプランから選択可能。店舗によって選べるプランが違います。
【月額2,000円以下】福岡市の安いバーチャルオフィス3選
バーチャルオフィスの料金相場は、数千円とされています。月額1,000円を切るものは格安バーチャルオフィスと呼ばれており、基本機能がシンプルな分、必要な機能をオプションで追加していくケースが多いです。
ここでは、低コストで利用できる福岡のバーチャルオフィスを3つご紹介します。
①DMMバーチャルオフィス福岡天神店|コスパが高くオプションも充実
引用:福岡天神のバーチャルオフィス | DMMバーチャルオフィス
店舗住所:福岡県福岡市中央区天神4丁目(天神駅から徒歩6分)
月額料金:660円/月~ ※入会金5,500円、保証金5,000円
法人登記:プランによって可能
特徴:格安で利用できる、オプション機能が豊富
DMMバーチャルオフィス福岡天神店には、ネットショップ支援プランとビジネスプランがあり、いずれも料金は格安。初期費用はかかりますが、ランニングコストを大きく抑えることができます。
必要に応じて固定電話サービスやAIを使った電話代行サービス、HP作成サービスなど、多様なオプションが選べるのも魅力です。みずほ銀行や三菱UFJ銀行など、メガバンクの法人口座開設実績も多数。ネット銀行も含めると多くの口座開設実績があるので、安心して利用できるでしょう。
②GMOオフィスサポート福岡・博多オフィス|施設利用OK!口座開設もお任せ
引用:福岡・博多のバーチャルオフィス・月額660円〜 | GMOオフィスサポート
店舗住所:福岡県福岡市博多区博多駅前1-23-2 ParkFront博多駅前1-5F-B(博多駅から徒歩7分)
別拠点:福岡県福岡市中央区天神2-2-12 T&Jビルディング7F(西鉄福岡 天神駅から徒歩1分)
月額料金:660円/月~
法人登記:プランによって可能
特徴:格安プランでも施設利用OK、GMOあおぞらネット銀行と連携
GMOオフィスサポートのなかでも、福岡・博多オフィスには貸会議室とコワーキングスペースがあるのが特徴です。プランの種類を問わず利用できるので、取引先との打ち合わせがある方や、自宅以外の場所で仕事をしたい方にもおすすめですよ。別の拠点で契約している方も利用可能です。
またGMOあおぞらネット銀行と連携しているので、スピーディーに法人口座を開設できるのも強み。無料で使える事業計画書のフォーマットがあるので、口座開設の申し込みに役立ちます。
さらに税理士への無料相談、法人設立代行の無料相談など、強力なビジネスサポートが受けられます。
③the from赤坂駅前店|低価格で充実のサービス!空間自体も魅力的
引用:DAIFUKU.so | 新しいバーチャルオフィス
店舗住所:福岡県福岡市中央区赤坂1丁目8-23(地下鉄空港線 赤坂駅から徒歩1分)
月額料金:1,500円/月~ ※入会金 11,000円
法人登記:プランによって可能
特徴:仕事場とカフェやギャラリーが一体化した空間、低価格で高機能
the from(旧DAIFUKU.so)は単なる仕事場ではなく、利用者間のコミュニティスペースとなっています。利用者からは「プライベートと仕事の間のような場」「利用者同士のバランスの良さがある」という声も。カフェやギャラリーも併設されています。
バーチャルオフィスとして利用するメリットも大きいです。登記なしのプランは1,500円と低価格ですが、有人スタッフがいて電話対応も可能。契約期間も定められていないので、短期利用にも向いています。プランによっては郵便物の転送や会議室の割引、オフィスのドロップイン利用の割引も受けられますよ。
【好立地&高品質】福岡市のハイグレードなバーチャルオフィス3選
安さを強みにしたバーチャルオフィスがある一方で、サービスの質の良さ、オフィスのグレードの高さなどを特徴とするバーチャルオフィスもあります。もちろん料金は高くなりますが、その分働きやすくなりますし、取引先に与える印象も良くなるでしょう。
ここでは福岡のハイグレードなバーチャルオフィスを3つご紹介します。
①サーブコープ福岡天神フコク生命ビル|国内外のワークスペースが利用可能
引用:福岡天神フコク生命ビルのオフィスソリューション | サーブコープ
店舗住所:福岡県福岡市中央区天神1-9-17 福岡天神フコク生命ビル15F(天神駅直結、天神南駅から徒歩6分)
別拠点:福岡県福岡市博多区博多駅前1-15-20 NMF博多駅前ビル2F(博多駅から徒歩2分)
月額料金:11,200円/月(税別)~ ※初回設定料金8,000円
法人登記:可能
特徴:世界中のコワーキングスペースが利用可能、交通アクセスが抜群
サーブコープでは、住所利用だけでなくコワーキングスペースの利用もセットとなっています。貸し住所パッケージでは1日1時間まで、バーチャルオフィスパッケージでは月に60時間まで利用可能。国内外の150拠点以上をどこでも使うことができます。
また福岡天神フコク生命ビルは天神駅の14番出口に直結しており、地下鉄を使えば福岡空港まで約10分で到着します。天神南駅や西鉄福岡駅、西鉄天神バスセンターも徒歩圏内にあるので、移動に困ることはないでしょう。ビル自体もオシャレで、モダンな内装やパノラマビューが楽しめます。
②リージャス福岡天神南ビジネスセンター|プラン内容が充実している
引用:リージャス 福岡天神南ビジネスセンター| レンタルオフィスのリージャス
店舗住所:福岡県福岡市中央区渡辺通5-14-12 南天神ビル3F(西鉄福岡駅から徒歩5分、天神南駅から徒歩2分)
別拠点:福岡県福岡市中央区、福岡県福岡市博多区 など多数
月額料金:10,900円/月~
法人登記:可能
特徴:プラン内容が充実している、ハイグレードオフィス
リージャスグループはハイグレードオフィスの「リージャス」をはじめ、リーズナブルな「オープンオフィス」、開放的な「スペーシズ」、最高級の「シグネチャー」を運営しています。国内の拠点数は170を超え、レンタルオフィスやコワーキングスペースなどのニーズにも対応しています。
リージャスには4つのプランがあり、プランによっては住所だけでなく電話番号の利用も可能。価格帯は高く感じるかもしれませんが、その分充実したサービスが受けられます。
また福岡天神南ビジネスセンターは、交通アクセスの良い一等地にあります。公式ページでは室内の様子をバーチャルで見ることができますよ。
③アーバンオフィス 博多オフィス|電話代行サービスの質が高くて安心
引用:バーチャルオフィス - アーバンオフィス
店舗住所:福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目5-28 博多偕成ビル2F(博多駅から徒歩3分)
別拠点:福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目5-1 アーバンネット博多ビル4F(博多駅から徒歩2分)
月額料金:11,000円/月 ※入会金 11,000円
法人登記:可能
特徴:電話代行サービスの質が良い、4種類の貸会議室がある
アーバンオフィスは1977年に創業して以来、レンタルオフィスや電話代行サービスの実績を積み上げてきました。そのため電話代行サービスの質が高く、対応スタッフは基本を熟知した経験豊かな方ばかり。安心して電話応対を任せられます。代行だけでなく、自動転送電話サービスや転送電話の受付サービスもあります。
貸会議室は4種類あり、打ち合わせの人数や規模によって使い分けることができます。駅から近いので、取引先にも足を運んでもらいやすいでしょう。バーチャルオフィス会員は、割引料金で利用できます。
【起業予定のある方必見】サポートが充実したバーチャルオフィス2選
起業するに当たってはさまざまな手続きがあり、1人では大変だと感じる方も多いでしょう。そんな時は、充実したサポートが受けられるバーチャルオフィスを選ぶのも良い方法だと思います。
ここでは福岡のバーチャルオフィスのなかから、サポートの手厚い物件を2つご紹介します。起業予定のある方はぜひ検討してはいかがでしょうか。
①Karigoバーチャルオフィス福岡・博多|老舗ならではの安心感がある]
引用: バーチャルオフィスならKarigo
住所:福岡県福岡市博多区千代(千代県庁口駅から徒歩1分、JR博多駅から徒歩10分)
別拠点:福岡県福岡市中央区大手門(大濠公園駅から徒歩5分)
月額料金:3,300円/月~ ※入会金 5,500円~
法人登記:可能
特徴:料金体系が分かりやすい、起業や登記のサポートも充実
Karigoは2006年に設立された老舗バーチャルオフィスで、これまでに60,000社を超える利用実績があります。転送電話や電話代行の有無によって3つのプランがあり、自分に合ったものが選びやすいのも特徴。契約中にプランを変更することもできます。
バーチャルオフィス福岡・博多にはスタッフが常駐しており、郵便物の受取やFAX対応も可能です。レンタルスタジオも備わっているので、会議や撮影にも便利でしょう。
また会社の設立代行や登記内容の変更など、複雑な手続きもしっかりサポートしてくれます。これから起業を考えている方にもおすすめです。
②fabbitGG博多駅前|利用者間の交流会あり!ビジネスサポートも豊富
引用:fabbitGG博多駅前 | fabbit
店舗住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1 福岡朝日ビル1・2F(JR博多駅から徒歩2分)
別拠点:福岡県福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡1F(地下鉄空港線天神駅から徒歩10分)
月額料金:11,000円/月 ※初期費用 22,000円
法人登記:可能
特徴:利用者間の交流会で人脈を築ける、豊富なビジネスサポートがある
fabbitGG(Global Gateway)博多駅前は、2021年4月にオープンしたばかり。グローバル化を目指す起業家たちが集まっており、コワーキングスペースとしても人気の高い物件です。
約20,000人の会員が在籍しており、会員同士の交流会も行われます。新たな人脈を築いたり、協業できる企業を見つけたりと、ビジネスマッチングの場にもなるでしょう。
また士業への無料相談会やクラウドファンディングの特別優待、提携ファンドの紹介など、ビジネスサポートも豊富です。郵便物の受け取りや転送、専用FAXや電話代行などのオプションも多いですよ。
バーチャルオフィスの注意点
メリットの多いバーチャルオフィスですが、利用する際はいくつか注意点もあります。あわてて契約を結ぶ前に、以下の3点を確認しておきましょう。
最低契約期間
多くのバーチャルオフィスには最低契約期間が定められており、月単位で契約できる物件もあれば、年単位での契約が必要な物件もあります。また解約方法や退会の予告期間もバーチャルオフィスによって異なるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
契約期間が長いと割引料金が適用されるケースは多いですが、その反面、途中で解約すると解約金が発生する可能性もあります。また契約が自動更新となっており、なかには更新料がとられる場合もあるので、契約時に条件をしっかり見ておくことが大切です。
住所の重複
バーチャルオフィスは住所のみをレンタルするサービスなので、同じ住所を複数の企業が使うこともあり得ます。A社の住所を検索した際に、B社やC社の情報が出てきた経験のある方もいるかもしれませんね。そしてB社やC社の評判があまり良くない場合、A社のイメージまで下がってしまうでしょう。
また住所が重複していると、企業の信頼性に傷がつく可能性もあります。住所の重複を避けるために「共通の住所+個別の住所」という形をとっているバーチャルオフィスもあるので、気になる方はそうした物件を選んでください。あらかじめ取引先にバーチャルオフィスを利用している旨を説明しておくのも良いですね。
バーチャルオフィスを利用できない業種
バーチャルオフィスの住所を使った開業は、法律上問題ありません。ただし業種によっては、実体のあるオフィスを確保するよう義務付けられているもの、「20平米以上のスペース」などオフィスの広さが定められているものがあります。バーチャルオフィスではこうした条件が満たせないので、注意が必要です。
バーチャルオフィスを利用できない業種には、たとえば以下があります。
弁護士
税理士
不動産業
人材派遣業
探偵業 など
またリサイクルショップなどの古物商を行うにも、公安委員会の許可が必要です。この場合もバーチャルオフィスは利用できません。ただし個人がメルカリやネットショップ運営をする分には問題ないので、安心してくださいね。
バーチャルオフィスは福岡での起業におすすめ
本記事では福岡市でバーチャルオフィスを探している方向けに、おすすめのバーチャルオフィス12選をご紹介しました。バーチャルオフィスの持つメリットや注意点、選ぶ際のポイントも解説したので、ぜひ参考にしてください。
福岡市は多くの起業家が移住している街であり、行政のサポートも充実しています。勢いのあるスタートアップ企業も多く、取引先にも好印象を与えられるかもしれません。博多エリア、天神エリアを中心に多くのバーチャルオフィスがあるので、うまく活用していきましょう。
メールメイトを使えば郵便物管理もスムーズ
バーチャルオフィスにはメリットが多い一方で、郵便物の管理が難しいという懸念点もあります。郵便物転送ができる物件も多いですが、手元に郵便物が届くまで時間がかかってしまうでしょう。
その点バーチャルオフィスサービスの一つ・メールメイトは、クラウドで郵便物管理ができるため、郵便物の受け取りにタイムラグが発生しません。届いた郵便物はPDF化され、スマホやパソコンからいつでも確認できます。原本が必要な場合は、その都度転送も可能ですよ。
30日間は返金保証が付いているため、まずは試してみるのも良いでしょう。ぜひメールメイトのバーチャルオフィスを利用して、ビジネスに役立ててくださいね。
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